深まりゆく秋

季節は巡ってくる。

暑い夏がようやく終わって秋がやってきた。

過ごしやすい季節は駆け足で過ぎてゆくような気がする。

 

晩秋になり紅葉を楽しみたいところだけど

偶然、出会った美しい木々も

カメラを持っていなかったりして

記憶のなかに埋もれてゆく。

 

f:id:supermoon2016:20161115184421j:plain

 

パソコンのなかの昔の画像を開いてみて

季節を楽しむことができた懐かしい日々を想う。

今日は午後から晴れてきて

どこか散歩にでかけたい気分になった。

 

紅葉が美しいときも、あっという間。

もうすぐ冬で木々も葉を落としていく。

ふと旅にでたいなと想う。

 

 

そんなことを考えていたら西行の歌が浮かんできた。

心なき身にもあわれは知られけり鴨立つ沢の秋の夕暮れ

有名な三夕の歌のひとつ。

この歌の解説などは調べればわかるの割愛しよう。

秋のもの悲しさを詠んだ歌はたくさんあるけれど

西行の悟りたいと思っても悟れぬ迷いのようなものは

何だか胸に迫るものがある。

 

迷いつつ生きてる我の眼に映る銀杏の街路樹 秋の夕暮れ

 

時が過ぎて人々の暮らしも変わったけれど

日本人のもののあはれって時代を経てもしっかり

受け継がれているような気がする。