『サピエンス全史上巻』の感想文 NO.10

第8章 想像上のヒエラルキーと差別 アメリカ大陸における精浄

 

ChatGPTに要約をお願いしました。

第8章では、アメリカ大陸における植民地主義の下での差別と、その根底にある想像上のヒエラルキーに焦点を当てています。この章では、植民地主義が白人の優越性と非白人の劣等性を合理化し、社会的秩序を維持するための仕組みとして機能していることが指摘されています。また、植民地主義は、植民地の住民を精製しようとする過程で文化的同一性や国民性を押し付け、差別を強化しているとされています。アメリカ大陸における植民地主義の例を通じて、差別の構造がどのように形成され、維持されているかが詳細に探求されています。

 

著書からの引用

p183 ホモ・サピエンスの異なる集団どうしの生物学的区別は、無視できるほどでしかないので、インド社会の複雑さや、アメリカ大陸の人種的ダイナミクスは生物学では説明できない。これらの現象を理解するには、想像力が生み出した虚構を、残忍で非常に現実味のある社会構造に変換した出来事や事情、力関係を学ぶしかないのだ。

 

つまり、生物学的に考えると、この世のヒエラルキーと差別は、ただの想像でしかない。しかし、生物学的に説明できないのであるのなら、まず、それぞれの歴史、民俗学、宗教などから学ぶしかない。仮にだれか一人でも声をあげたとしても、簡単に変わるものではない。しかし、この本の著者は少なくとも、声をあげた一人で、私たち読者も、まず、この書を通じて深く学ぶ必要があるのではないか。この書にこころを揺さぶられた多くの人達(仲間)に伝えたい。未来はあまりに混沌としている。より良い未来を創り出すのは、他ならぬ、あなた自身であるのだと。