『サピエンス全史上巻』感想文 NO.6

『サピエンス全史上巻』第二部 農業革命 第五章 農耕がもたらした繁栄と悲劇 その2

 第5章の後半では、農業革命により、家畜化された動物たちについて触れている。ここでは、著者の説明は割愛したい。この書を読み終わり、ひとつだけ、心に決めたことがある。宗教上の理由であるとか、ベジタリアンを目指すとか、そうした理由ではなく、ただこの書を読んだ結果、動物の肉を食することができなくなった。

 こうした個人的な決意を誰かに押し付けるつもりはない。ただ家畜化された動物にも感情がある。それなら魚は、どうであろうか?完全なベジタリアンになるには、相当のの覚悟が必要だと思う。でも、私自身、肉絶ちが精一杯のラインなのかもしれない。私の亡き祖母が肉絶ちをしていた。子どもの頃「肉は食べられない」という祖母の言葉を単にアレルギーか何かの理由によるものだと勘違いをしていた。いまでは祖母は宗教上の理由か何かで肉絶ちをしていたのだろうと想像している。