『サピエンス全史上巻』の感想文 NO.7

『サピエンス全史上巻』第2部 農業革命 第6章 神話による社会の拡大

今回は、ChatGPTに第6章のまとめをお願いしました。ChatGPTに何度か質問することで、自分自身の感想に近いものが得られました。今回、こうしてChatGPTの助けを借りることで、何か得られるものがあったような気がします。

 第2部の農業革命では、第6章で「神話による社会の拡大」が扱われています。この章では、神話や信仰が古代の人々の社会構造や統治形態の発展にどのように影響を与えたかが述べられています。

・古代の人々は、神話や宗教的な信念を通じて、社会の統一や秩序の維持を試みました。

・神話は、支配者や支配体制の正当性を裏付けるために利用され、社会的な結束を促進しました。

・神話や宗教は、人々が共有する信念や価値観を形成し、文化的なアイデンティティを構築するのに役立ちました。

・神話は、人々の行動や道徳規範に影響を与え、社会的な規範や行動の基準を提供しました。

・神話や宗教は、社会的な階層や身分制度を支持し、権力者と被支配者の関係を強化する役割も果たしました。

これらの要素は、古代社会における神話と信仰の役割を理解する上で重要です。

 

ChatGPT(緑の文字)のまとめに間違いはないけれど、この本の著者ハラリさんが本当に願っているものとは、違うと感じました。すべてを肯定的に捉えることは、ある意味、危険と隣り合わせかもしれません。そこで、この章にある、「未来に関する懸念(小見出し)」のまとめもお願いしました。

 

第6章では、神話や信仰が古代社会の発展に大きな役割を果たした一方で、未来に関する懸念も存在していました。

  • ・神話や信仰は、社会の安定や秩序の維持に貢献したが、同時に新たな問題や不安を引き起こす可能性もありました。
  • ・人々は神話や宗教を通じて未知の世界や死後の世界に対する恐れや不安を表現し、それらに対処しようとしました。
  • ・神話や信仰は、人々が未来に対して不確実性や恐れを抱くことを示しました。例えば、自然災害や疫病などの脅威に対する不安が表現されました。
  • ・一方で、神話や宗教は安心感や希望を提供する場でもありました。人々は信仰を通じて未来に対する不安を和らげ、希望を持つことができました。

このように、神話や信仰は古代社会において未来に関する懸念を表現し、同時にそれらに対処する手段を提供しました。

さらに、最初の疑念が解消されていないので、この章の最後にある「脱出不能の監獄(小見出し)」のまとめもお願いしました。

「脱出不能の監獄」という概念は、サピエンス全史の文脈では、農業革命以降の人類の社会構造や制度の変化を指しています。以下にその要点をまとめます。農業革命によって人類は農耕社会へと移行し、それに伴って都市化や複雑な社会組織が形成されました。

・農業社会では土地所有や労働の組織化が重要となり、特定の個人や集団が土地や資源を支配するようになりました。

・これにより、社会的な階層や身分制度が生まれ、支配者と被支配者の間に格差が拡大しました。

・社会的な地位や資源の不均衡は、個々の人々にとって自由や機会の不平等をもたらしました。

・このような社会構造は、一度確立されると個々の人々にとって「脱出不能の監獄」となり、社会の変革や階層の移動が困難になりました。

・特定の階級や身分に生まれた人々は、その社会的地位から抜け出すことが極めて難しくなり、経済的・社会的な自由が制限されました。

 このように、農業革命以降の社会構造は、不平等や階級の固定化といった問題を抱え、「脱出不能の監獄」と呼ばれるような制度が形成されました。

 第6章 神話による社会の拡大 のまとめだけでは、見えてこなかったものが見えてきました。ChatGPTに何度か質問することで、自分自身の感想に近いものが得られました。しかし、ChatGPTの答えをうのみにせずに、自分自身の考えを持ち、利用することが必要と感じます。ChatGPTは答えを教えてくれるものではなく、ディスカッションの相手として利用するのも良いのかもしれません。実に楽しい作業でした。